最後に先輩は、わたしの耳元でささやいた。 「さっきの嬉しかった。絶対奥村花乃にしてやるから、覚悟しとけよ?」 「せ、先輩…。」 自然に笑顔があふれる。 先輩はそんなわたしの頭をぽんぽんってなでて、 「そのリンゴみたいな顔、甘くておいしそう。」 って言い残すと、準備室を出ていった。 多分さぼりにいったんだろうなあ。