「…だから何なんですかっ?」
2人の目を交互に、真っ直ぐ見据えて言う。
「痛いことは、全部つらいことなんですか?好きな人を守ってケガするのは、悪いことなんですか?大切な人のための痛みなら、どれくらい痛くても耐えられますっ!」
わたしがこんなに言い返すとは思わなかったみたい。
凛先輩はうつむいて、愛美先輩は目をそらして髪の毛をいじり始めた。
「わたしは、悠哉先輩が好きなんですっ!
先輩のかっこよさが、大好きなんですっ!!!」
告白のときみたいに、あふれる気持ち。
わたしが言い終えたあと、その場はシンとして誰も喋らない。
そんな中、かみころすように笑う声が静かな準備室に響いた。
