「ほら、悠哉出てくるから!」
陽大先輩に引っ張られて、玄関の前に立たされる。
「でも、謹慎中は会ったらダメなんじゃ!それにお家の人とかも…!」
「大丈夫、俺何回も会ってるしバレないって!それにもしバレても俺が責任取るからさ!
悠哉んちは基本家の人いないし、花乃ちゃんだって、悠哉に会いたかったろ?
じゃ、また明日!」
それだけ言うと、陽大先輩は走って帰ってしまった。
そりゃあ、会いたかったですけど…。
心の中で、陽大先輩に向かって敬語で文句を言う。
──ガチャッ
でも開いたドアの音に、色んな気持ちが全部吹っ飛んで、体がビクって緊張した。
