「着いた!ここだよ!」
陽大先輩は、白い壁のきれいな家の前で止まった。
え、でも…。
「陽大先輩の家じゃないんですかっ?」
表札には、おしゃれな字で“奥村”って書いてあった。
「しーっ!中に聞こえちゃう!」
陽大先輩はわたしの疑問なんかお構いなしで、インターホンに近づく。
「あっ、カメラ映るから花乃ちゃん隠れてて!」
もう何がなんだか分かんなくて、言われた通りに動くしかできないよ。
──ピンポーン
「…はい。」
「あー俺!また来たよーん!」
「…おーっす。」
そこで声が途切れた。
と同時に陽大先輩がわたしを手招き。
