「俺…ハルちゃんと出会ってから
美波にも一貴にも嘘付いてた…」

「どういうこと?」

本当にどういう意味かわからなかった。


「俺気付いたんだ、ってさっきちゃんと気付いたんだけど…」

「おう」




「俺、ハルちゃんのことが好きだ」




一瞬訳がわからなくなった。

「え?お前…マジ?」

思わずもう一回聞き返す

「マジ。」

「ッッくっそ!」

俺は自分の足を殴る

「ごめん…嘘付いて…お前の気持ち知っててこんなこと言って…」


ちげぇよ。春樹。ちげぇんだよ…

「ちげぇ…俺がキレてんのは…自分に対してだよ…」

え?、と春樹は何をいってるかわからない
と言っているような顔をした。

「俺…お前の気持ちに気付かないで…
ハルちゃんの事とかいっぱい話したし…
お前が苦しんでるのに…俺…」

これは俺の本当の気持ちだ。

昔っからご近所さんでガキの時から

一緒にいる春樹のことなら

なんでもわかる気でいた。


「一貴…」

「本当にごめん…」

「お前まで泣くなよ…」


また泣いている春樹の言葉で

頬に手を当てると濡れていた。


「なッッ!男泣きだ!!」

ゴシゴシと目を擦る

「ぷっクククククク
アハハハハハハっ」

春樹が腹を抱えて笑っている