続・元殺し屋と、殺し屋








「辛くない?
自分が自分のこと、言いたいように言えなくて」

「辛いというか、いつか言っちゃいそうで怖くはなる。
でも、恭真たちの前では、パパとママが良いって言ってくれた“チサ”でいたい」

「俺もそれで良いよ。
知紗が呼びたいよう言えば良い」

「ありがと…恭真……」




笑顔を見せたチサだけど。

…正直、不安があった。




それは勿論、さっちゃんのことだ。




さっちゃんは地元では良い噂は聞かない。

むしろ嫌われているため、友人はいない。

だからさっちゃんは色々な所に行き、さっちゃんの本性を知らない友人を沢山作るんだ。




さっちゃんは少々チャラく、目立つ容姿をしている。

何でも伯父さんの血筋に外国人がいるらしくて。

伯父さんはどこからどう見ても日本人の顔立ちをしているが、さっちゃんは違う。

外国人をパパに持つチサと同じぐらい、顔の彫が濃い。

鼻とか目の色なんて、チサ以上に外国人らしいと思う。

何故生粋の日本人を両親に持つさっちゃんが日本人離れした顔立ちなのかはわかっていない。




目立つ容姿な上積極的なさっちゃんはどこにいても目立ち、その上男受けが良い。

そのため、1日デートに出掛けた男子が、さっちゃんのクラスメイトの彼氏だったなんてことは日常茶飯事で。

そのことが多々あったため女の子からは“男好き”や“彼女持ちの男子の心を奪う悪魔”など言われ嫌われている。

男子からも意外なことに嫌われている。

特定の彼氏を持たず、男の子を全員“友達”として見ているさっちゃんは、男子からデートに誘われると、アッサリ行ってしまう。


それが災いし、男子からも“男好き”や“男を手玉に取る”などと言われ嫌われている。