さっちゃんからの突然の申し出に驚いているのは、チサだけじゃなく、恭真も同じだった。
「いや、俺良いです。
知紗のことは知紗から聞きたいので」
「…ふーん、そうなんだぁ……」
サッと顔から笑みを一瞬消したさっちゃん。
だけどすぐにニコッと笑う。
さっきの無表情は…何だったんだろう?
「わかりました!
あたしもいきなりすぎましたよね!
お邪魔してごめんなさい!
バイバイ、ちーちゃん!!」
「あ、うん…バイバイ」
「行こ」と友達を連れ席へ戻るさっちゃん。
それと同時にクリームパスタとハンバーグセットが運ばれてきた。
「従姉妹…なんだ」
「うん。
ちょっと積極的な所があるから…。
ごめんね、いきなりだったよね」
「大丈夫。
ただ知紗と従姉妹なのに全然違うから、驚いただけ」
「根は良い子なんだ。
積極的な所とか、羨ましいし…」
「知紗」
「何?」
「あの子のこと、苦手でしょ」
フォークに巻いたパスタを、コトンと置く。


