「てか、そろそろ止めさせないと。
総司も怪我するし、掃除は大変だし、僕のお皿が勿体ない!」
総太さんは穴だらけのスリッパで台所へ向かう。
確かにお皿の破片だらけの床を歩いていたら、いくらスリッパを履いていても穴は開くよな。
「総司、良い加減止めろ。
花菜ちゃんたちいるって言っただろ」
総太さんの言葉を無視し、お皿を割り続ける総司。
その異様すぎる光景に、カナたちは何も言えず、座りこんでいた。
「総司ッ!」
グイッとその肩を引っ張り、リビングへ連れて来させる総太さん。
そして総司を、床に軽く音を立て、叩きつけた。
「良い加減止めろ。
花菜ちゃんたちいるって言っただろ」
「……うるさい」
その声は、金森先輩が教室に来た時と同じ、冷たい声だった。
「うるさい。
うるさい、うるさい、うるさいッ!
兄貴にオレの何がわかるんだよ!!」
立ち上がった総司が、総太さんの頬を殴る。
総司の目には、薄っすら光るものがあった。


