陽詩が言っていた場所に入ると。
「…大きいな、これ……」
目の前には、大きな長い機械が、何台も並んでいた。
きっとこの装置たちが、セキュリティを司っているのだろう。
「氷くん、大丈夫……?」
「僕に敵うセキュリティはいない」
「氷くん。
かっこいい台詞は良いけど、いつか犯罪犯さないでね?」
「安心して陽詩。
僕は陽詩のためになら、何もしないから」
僕はパソコンを取り出し、コードを繋げた。
そしてハッキングを始める。
「何をしている!」
3人の男たちが、バンッとうるさい音を立てて入ってきた。
陽詩が急いで、僕の言ったカーテンの中に隠れる。
陽詩を犯罪者にするワケには、いかないから……。
「お前、何者だ!」
「それは、パソコン!?」
「お前もしかして、この騒ぎをややこしくするつもりか!?」
…勘違いにもほどがある。
僕は、その逆。
ややこしくするんじゃない。
この騒ぎを治めてあげるのに。


