月宮銀色について調べるのは、簡単だった。
月宮銀色がハッカーだということも、調べがついた。
ただし、名は知られていないし、実力も僕以下のはず。
「陽詩、お願いがあるんだ」
「何?
あたしに出来ることなら、何でも言って!」
「学校のセキュリティが今、この月宮銀色に操られている。
だから僕は、それを解除しなければならない。
学校内の必ずどこかに、セキュリティを司る場所があるかもしれない。
それを、見つけてきてほしい」
「任せて!
わかったら、連絡するわ!!」
「ありがとう陽詩。
ただ、くれぐれも無茶しないでね。
出来ないってわかったら、すぐに連絡して」
「わかった!」
陽詩はダッシュで階段を下りて行った。
下は職員室や校長室などだ。
きっと、そこにあるのだろうと思ったのだろう。
僕も、同じ考えだ。
さて、僕はと。
僕はパソコンのはいったリュックサックを背負いなおすと、下へ向かった。
向かう先は、校庭。
今、澪鵺が月宮兄弟と戦っている。
近くで紅羽が膝を抱えて泣いている所を見ると、きっと澪鵺は紅羽を守ろうとして戦っているんだろうな。
本当、立派な彼氏を持ったね……紅羽。


