紫・紅・血・闇。
色が混ざり合ったように見える、澪鵺の瞳。
その怪しく、怖い光は、私をただただ、ジッと見つめる。
微動だにしない。
「………………」
「れい、や……?」
「…何?」
スッ…と瞳が元の輝きを取り戻した。
紅も血も闇もない。
ただの…紫色の瞳。
何だったのだろうか。錯覚?
そういえば前に。
繁華街での連続殺人鬼と澪鵺が睨み合ったことがあった。
その時も犯人は、かなり怯えていた。
その人は世界ランキング10位の殺し屋なのに。
確かにこれは怯えるだろうな。
その気持ちが、今になって分かった。
澪鵺の殺気は、怖い。
突き刺さる刃のようで。
容赦ない眩しい光が、痛い。


