「どうされましたか!?」
「ふざけんじゃないわよ!
澪鵺の馬鹿ッ!!」
「悪かったって」
「寝たふり!?
彼女である私を泣かせるなんてぇ!!
信じられない!!!!」
「ほらほら泣くなよ。
本当に紅羽は泣き虫だなぁ」
「泣きたくもなるわよッ!
意識不明のフリなんてしてさ!!
マジで、信じられない!!!
うわあああぁぁぁぁああん!!!!」
オジサンたちの目を気にせず、私は澪鵺を殴り、抱きつく。
そして澪鵺の着る病院用のパジャマを、「これでもか!」と言うほど濡らしてやった。
鼻水と涙で、もうぐしゃぐしゃだ。
「………………。
…えっと、お取込み中失礼します」
オジサンの1人が澪鵺に話しかける。
その間も私は泣きっぱなしだった。
「こういう者です」
「…警察、ですか」
「はい。
神崎澪鵺さん、お話を聞いてもよろしいですか?」
「…わかりました。
ただ、彼女を、紅羽を…ここにいさせても良いですか?」
「……良いでしょう。
離れさせようにも、無理そうですからね」
私はコアラのように、澪鵺に抱きついたままだった。


