「気にしないで紅羽。
たまたま陽詩が通りがかってくれたから出来たことだし。
…本当、文化祭の時から、陽詩にはお世話になっているよね」
私の出したお茶を飲みほした氷さんは、私を見た。
「澪鵺は今も意識不明の重体だけど。
紅羽が会いに行けば目覚めるかもしれないから。
…行ってあげて?」
「ありがとうございますっ!」
澪鵺が入院している場所は、前回と同じ病院。
前回と言うのは、前にも澪鵺は運ばれたことがあるのだ。
もう…私の寿命が縮まりそうだよ……。
氷さんと別れて学校に向かった私。
授業を受けている間、私はずっと早く終わらないかと祈っていた。
でも、時計は見る度にあんまり進んでいなくて。
思わず時計を壊したくなるほど、私はイライラしていた。
キーンコーンカーンコーン
やっと授業を終えるチャイムが鳴った。
私は「これでもか!」と書いたノートを鞄に詰め、挨拶もそこそこに教室を飛び出した。
そして一目散に病院へ走って行く。
早く、澪鵺に会いたくて。
いつもの笑顔で、「紅羽」って言ってほしくて。


