「実は、第一発見者の“近所の住民”は、陽詩なんだ」
陽詩さんが!?
「その日陽詩はたまたま、医学部の友人と出掛けていたんだ。
その友達がお酒を飲んで酔っ払っちゃって、陽詩がその子の自宅まで送っていた帰りだったんだ。
友達を送るようなことを陽詩がしなければ、澪鵺は逮捕されていただろうね」
陽詩さんっ……!!
「陽詩と澪鵺は知り合いでしょ?
血まみれで倒れている澪鵺を見つけた陽詩は、すぐに僕を呼んだんだ。
僕が駆けつけて、僕はすぐに澪鵺がターゲットを殺したとわかったよ。
それですぐに死体屋を呼んで、澪鵺が殺人者にならないよう、細工をしたんだ。
…本来は、イケナイことなんだけどね?」
死体屋。
殺し屋のために存在する仕事で、別名証拠処分屋。
その名の通り、証拠を消してくれる存在だ。
「刀も、死体屋が引き取ってくれた。
それで改めて止血をして、救急車を呼んだ。
その時には既に、ターゲットは死んでいたからね」
氷さん…陽詩さん……。
「本当に、ありがとうございます……ッ」
私は泣きながら頭を下げた。


