「普通は確かに許されないことだよ。
でも、仕方なかったんだ」
「どういう意味ですか?」
「紅羽たちが通う学校の校長を決めるのは、かなり変わっていてね。
校長の子どもが次の校長だと決められているんだ。
つまり、今の校長は、前の校長の娘なんだ」
娘?
「赤崎明楽さん。
男っぽい名前と口調だけど、正真正銘の女だよ」
「氷さん知り合いなんですか?」
「以前、情報屋として会ったことある」
氷さんは色々な所に顔が効くからね。
校長の話は、ムカつくけど、どうでも良い。
今聞きたいのは、もっと大事な、別のことだ。
「そのターゲットは、澪鵺が殺したんですか?」
「そうだね。
ターゲットの心臓に、澪鵺が以前使っていた刀が刺されていた。
ターゲットの持っていたナイフと、澪鵺の刺されたナイフの形状も一致している。
澪鵺が殺したのは、間違いないだろうね」
「じゃあ、澪鵺逮捕されちゃうんですか…?」
そんな…ッ!
哀しみが、一気に溢れてきた。
「心配しないで。そんなことない」
「…ふぇ?」
「澪鵺は被害者として、扱われるよ。
澪鵺が逮捕されることは、ないからね」
何で?
澪鵺の使っていた刀が発見されているんでしょ?
決定的証拠じゃないっ……!!


