「ルンルン~ララ~♪」
呑気に鼻歌を歌っている、ターゲット。
今から殺されるとも知らずに、呑気過ぎる。
これなら、アッサリ殺せるかもな。
俺は息をひそめて、静かに歩み寄る。
…その時だった。
ザクッ!
「………ッ!」
「あれぇ?
何で刀なんて物騒なモノ持っているのォ?
悪い子には、お仕置きが必要だね~」
ソイツは酒か何かで真っ赤になっている顔を、俺へ向けた。
俺の手首からは、久しぶりに見る鮮血があふれている。
手首だから…早く止血しないとマズい。
その上、これじゃ…切りすぎだ。
早く止血しないと…大量出血で、死ぬ。
ザクッ
グサッ
「…ウッ!」
手首を抑えて止まっている間に、ソイツは何度も俺を刺す。
手首を抑える手、前のめりになっているため突き出た肩。
来るってわかっていても、殺し屋になるなんて久しぶりだから。
…上手く、避けられなかった………。


