そこまで考え、疑問が浮かんだ。
「何で自分の組織の人に殺させないんですか?」
「うちの組織、バルシーがいなくちゃ駄目だから。
バルシー以外は雑魚ばかり。
このままじゃ、きっとホワイトキャットは潰れるわね」
「だから、俺に頼んだんですか?」
「ええ。
実はターゲット、元殺し屋なのよ。
殺し屋を怪我で引退したんだけど、また殺しをしているの。
殺された人の遺族から何度も問い合わせが来てね。
…元殺し屋を殺せるのは、殺し屋だけだわ……」
にやり、と校長は笑う。
「…わかりました、依頼受けます。
その代わり、お願い1つ、聞いてもらえますか?」
「何かしら?」
「紅羽に手は出せないでもらえますか。
紅羽に仕事の依頼を金輪際しないと、誓ってくれますか」
「…良いわよ。
ただし、条件があるわ」
「何ですか」
「必ず依頼を成功させて?
成功したのなら、お願いを聞くわ」
「…お願いします。
この紙、もらっても良いですか」
「ええ、どうぞ。
そうだわ。
今から生徒会長の挨拶あるんでしょ?
月宮双子のこと、上手く言ってくれないかしら?
逮捕された何て言って、生徒を混乱させたくないの」
「わかりました。…ドッキリとでも言っておきます」
「頼むわね」
俺は校長室を出た。


