「今回お手伝いいただいたキャストの発表をいたします。
まず、生徒会長であるボク、神崎澪鵺。
それに文化祭実行委員だった、月宮銀くん。
黒パーカーの男に関しましては、我が学園の生徒ではありませんが、月宮銀くんの双子の弟・月宮銀色くんにお手伝いいただきました。
演出は、勿論校長先生です」
キャスト?
何だか本当にドッキリの方向で言ってないか?
真実を知る私は、恭真と顔を見合わせた。
「何故ボクらがこんなドッキリを仕掛けたか、話しましょう」
うん、知りたい。
何故ドッキリなのか。
「実は月宮銀くんと弟の銀色くんは、長らく会っていなかった双子なのです。
ボクは月宮くんからそれを聞き、どうしても会わせたくなりました。
ボク自身双子の妹がいたのですが、不慮の事故で亡くなってしまいまして。
会いたいと願う月宮くんの気持ちが、ボクは理解できたのです」
澪鵺…。
「ボクは持つだけの情報網を駆使し、見事弟を探すことに成功しました。
でも、ただ会うだけじゃつまらない。
そこで考えたのが、今回のドッキリだったのです。
今回のドッキリには、2人の再会だけが目的ではありません。
近々転校の決まっていた、月宮くんの思い出作りでもあったのです。
貴重な体験をすることで、この学校のことを忘れないでほしかったのです」
転校が決まっていた?
そうだったんだ…初耳だわ。


