確かにいけないことかもしれない。
でも、だからと言って。
澪鵺だけ罰を受けるのは、間違っていると思う。
だって本来、バルシーが“お手合わせ”に呼んだのは、澪鵺だけじゃなく、私も含まれているのだから。
それなのにバルシーは何も言わず、澪鵺も自分だけ戦った。
他の4人が罰せられないのは良いとしても、私は罰せられるべきだ。
澪鵺は、何で私を庇ったのだろう。
何故何も言わないのだろう。
…私は静かに、その場で泣き始めた。
静かに黙っていた生徒たちが、私を見て慌て始める。
ちなみに先生たちも校長室にいるので、校庭には生徒しかいない。
本来この時間は文化祭をやっているが、打ち切りとなった。
当たり前の結果なのかもしれない。
だって、殺し屋が現れたのだから。
「…紅羽、大丈夫か?」
隣にいた恭真が私を見る。
「何でよ!」
私は叫んだ。
「何で!
何で澪鵺は何も言わないのよ!
私だって加勢したのよ?
私だって罰せられるべきだわ!
それなのに…何で澪鵺は何も言わないのよ!!」
玉置紅羽も悪いんだって、言ってよ。
自分だけじゃないって、言いなさいよ。
何で何も言わないのよ!!


