結局何も話さぬまま、校門へ。
「じゃ、じゃあまた明日ね」
「………」
何でこんなにぎこちないの?
カナたち…付き合っているんでしょ?
「待って花菜」
「な、何っ!?」
「……そ、そんなに拒絶しないでもらえる?」
「あっ…ゴメン……」
「………送る」
「え?」
「遅くなったから、家まで送る」
確かに遅くまで練習していたからか、かなり空は真っ暗だ。
「でも、総司家正反対じゃ……」
「別に家帰っても誰もいないし」
総司のお母さんは今、殺し屋を雇って総司を殺そうとした罪で服役中。
お父さんは総司が小さい頃病気で亡くなって、お兄さんが1人いるけど、会社の寮に入っている。
誰もいない静かな夜を、総司は何度も経験してきた。
両親が幼い頃事故で死んだカナと、
一緒だ……。


