「見つかったのか…?」
「ボクも一応ハッカーだからね。
区役所とかのパソコンにハッキングしたら、すぐに出てきたよォ?」
「…凄いな」
アキラの運転する車で、僕は懐かしい場所へ帰ってきた。
目の前にそびえ立つ、立派な家。
僕が、銀や母親と住んでいた家。
僕の実家、というべきかな?
インターフォンを鳴らす。
が、誰も出て来ない。
僕はアキラの待つ車に乗りこみ、銀たちが来るのを待った。
表札は、変わっていない…月宮のまま。
引っ越したというのは、あり得ないと思う。
待つこと数時間。
1台の車が、ガレージへ入って行く。
助手席から出てきたのは銀だ。
別れたのが小学1年生の頃だから、2年も経っている。
だけど、僕があんなに大事に思っていた兄を間違えるはずない。
あれは…銀だ。
続けて運転席から出てきたのは、母親。
ただ母親の姿は、昔と変わっていた。
化粧は濃いし、何より服装が派手だ。
よく見れば車も、前より高級そうに見える。
銀が着ている洋服も、アキラが気が付いたがブランドものだ。
貧乏でもお金持ちでもなかったはずの月宮家。
何でブランド物なんて買えるんだ……?


