カーテンの閉まっていない、明るいリビング。
そこで笑顔を浮かべながら話しているのは。
僕と同い年ぐらいの女の子と、若いお母さん。
それに…
僕を捨てた、父親の姿。
「何でっ…?」
僕らを捨てたはず。
何で知らない人たちと笑っているの?
何であんなに…幸せそうなの?
僕の呟きは、父親に聞こえたらしい。
ふと僕を見て、ギョッとした顔を浮かべた。
僕はガラッと勢い良く、窓を開けた。
「何で…何で銀色がいるんだ……?」
「…何では僕の台詞だよ。
何で父さん、こんな所にいるの?」
僕はゆっくり父親に向かって歩き出す。
父親は後ずさっていく。
女性と女の子は、不思議そうな顔を浮かべていた。


