「僕ねェ、一応ハッカーの末端なんだ。
だからァ、少しこの学校に細工しちゃいましたァ!」
細工?
…嫌な予感がして、顔をしかめた。
「マジックショーには観客が必要でしょ?
だから、校門が開かないよう、セキュリティをいじっちゃいましたァ!
だからァ、誰もこの学校からは出られないしィ、誰も入れませェん!!」
誰も入れないんじゃ、警察も入れないじゃん!
何てことしてくれているのこのハッカーは!
「さァ!
殺し合い、楽しもうよォ!!」
ナイフを高く掲げ、宣誓をするみたいにバルシーは叫ぶ。
そこへ、逃げようとしていたお客さんたちが戻ってきた。
…バルシーが学校のセキュリティをいじり、校門が開かないようにしたのは、本当みたい。
うちの学校はセキュリティで校門を閉めており、いじられたら入れないし出られない。
門の高さもかなりあるので、乗り越えることも不可能。
不法侵入がないよう、グラウンドは有刺鉄線が張り巡らされている。
一歩間違えれば、この高校は、誰も侵入不可能の監獄となるのだ。
バルシーはそれを知っていた。
…それは当たり前だ。
だってバルシーは………


