フイと目線と体を声のした方向に向けると…いた。
黒のパーカーのフードを目元が隠れるぐらいに被り、
同じく黒のズボンを穿き、
高級そうな黒い靴を履き、
全身黒に覆われた人が、そこにはイタ。
その手には…
銀色に輝く柄のナイフが、
しっかりと、握られていた。
銀色の柄のナイフ。
殺し屋・バルシーを象徴する武器。
「バルシー…」
「とうとう現れたな…」
校庭に集まるお客さんたちは、突然現れた全身黒ずくめの男に注目している。
男―――バルシーはフードから見えている口元を、奇妙に歪めた。
その口元から読み取れるのは…楽しさ。
きっとバルシーは、ゲーム感覚で楽しんでいる。
「アーッハハハハハハ!!」
バルシーは再び、狂った笑いを響かせた。


