「玉置!笑っていないでさっさと行けェ!!」
「は、はいい!」
体育の先生らしい怒りっぷりを味わいたくもないのに味わった私は、二人三脚用に先生が用意した紐を取りに行った。
1本しか紐は残っていなくて、仕方なくその色を取る。
「赤で良い?」
「………」
あ…マズい選択だったかな?
殺し屋に赤は禁物だったかしら?
でも赤しかないし…。
ここで襲われないよね?
さすがに今身を守るための武器は何もないぞ?
ここで何かされたら、私は澪鵺に会えぬまま…チーン?
嫌だぁ!
そんなの嫌だぁ!!
どうせなら澪鵺の腕の中で…安らかに……。
「玉置さん、行きましょう。
先生が完全に怒っています」
「あ、そうだね。行こうか」
先生を見ると少しだけ殺気を放っていた。
まぁ私には無意味だけどね。
面白半分で私も殺気を出してみると。
先生は私から視線を外した。
…先生案外臆病なのね?


