「玉置ィ!」
突然体育の先生が、近所から騒音被害で訴えられそうなぐらい叫んだ。
まぁそんなので訴えるほど心狭いとは思わないけどさ。
「何1人で騒いでいるんだ!
さっさと言われた通り動け!
月宮も困っているだろーが!!」
は?
言われた通り?
私は辺りを見渡す。
すると男女混合のペアを組んだ2人組が、校庭を二人三脚で走っていた。
皆が一生懸命走る中、私と月宮くんは立ちつくしている。
「…今、何しているの?」
「……」
月宮くんの方が私より背が高いので、上目遣いで見てみると。
…黙って溜息を吐かれた。
「見てわからないんです?」
「えっと…二人三脚?」
「まだ走っていないの、僕と玉置さんだけですよ」
「え?何で?」
「僕が男子で余って、玉置さんが女子で余っているんです。
だから流れで僕らがペアになったんです」
あー…なるほど。
「余ってますか」ってそう言う意味ね。
何で私、心臓とかって思っちゃったんだろ。
アハハ…自分の馬鹿さ加減に笑いが……。


