「バルシーに会った…?
どんな奴だった?」
「声が…特徴的だった」
「声…?」
「うん…。
幼い子どものような高い声と、この世を憎んでいる感じの低い声を使い分けていたの。
あと、笑い方も、凄く無邪気だった」
「…なるほど」
「そういえば、澪鵺と恭真に伝言頼まれたよ」
「伝言?」
―――『本番まで、僕に絶対関わらないで?
僕の計画を阻止することは許さない。
もし計画を阻止することがあったら、君たちを僕が地獄の底まで堕としてあげるってネ』
「地獄の底まで堕としてやる、か…」
「それ言ったら行っちゃったの。
…ねぇ、澪鵺」
私は聞くことにした。
気になるし、“地獄の底”の意味もわからないし。
「バルシーは、ある英単語を並べ替えただけの単純なヤツだ」
「英単語?」
英語苦手の私に英単語の問題出すなんて…。
澪鵺の意地悪!
どーせ澪鵺は学年トップの秀才ですよ!
最下位スレスレの私が答えられないの知っていて笑うんだね!
いーですよ、いくらでも笑ってください!!


