「小松恭真です。
新野のお父さんが薬を売っていた殺し屋組織ブラックキャット、17代目ボスです」
恭真の驚きの正体に、2人はポカンッと口を開けていた。
ブラックキャットは知らなくても、“殺し屋”という単語があるから、大方の予想は出来るだろう。
「…ブラックキャット……。
父さんから聞いたことある。
滅茶苦茶裏の世界で有名で、そのボスは快楽殺人者だって…」
「快楽殺人者なのは、俺のお父様だね。
俺自身は快楽殺人者じゃないよ。
まぁ昔は殺しをしていたけど……ネ?」
恭真から話を聞いたことあるけど、恭真が初めて仕事をしたのは、小学2年生の頃だもんね。
それより前に銃や死体には慣れ親しんでいたらしいし。
そういう経歴を聞くと、恭真も殺し屋なんだなぁ…と思うよね。
「だから俺は知紗に依存しているんだ。
知紗だけだから、俺の家や過去を知っても好きでいてくれるのは。
…知紗は、誰にも渡さないヨ?」
恭真は先ほど2人を切ったナイフを思い切り投げた。
ナイフは2人の座りこむ間を通り抜け、壁に刺さった。
下手したら、2人の頬に当たっていた。
恭真、コントロール能力高いんだ…。
映画みたいで凄かったよ!
「殺し屋組織のボスなら…知っているかな?」
大地が言う。


