目覚めた先は、保健室だった。
隣には、恭真がいて、紅羽・花菜・神崎・久保田もいた。
チサが起きたことを確認すると、恭真がチサを抱きしめた。
「知紗っ…知紗っ……。
良かった…」
恭真はチサを抱きしめながら泣いていた。
その姿を見た4人は、恭真に「後は任せた」と言い、保健室を出て行った。
「恭真…?」
「知紗?
俺のこと、名前で…」
「ごめん恭真。
チサ、恭真のことだけ、忘れちゃったの。
紅羽たちのことは覚えていたのに……」
「知紗…良かった……」
「恭真…ごめんね……。
それと、ありがとう…凄く嬉しい……。
恭真のお蔭で、チサは、記憶を戻せたんだよ?」
恭真の一途な、チサを思う気持ちが。
チサの人為的に封印された心を、解いてくれたんだよ。
ある意味での再会を喜んだ後は。
「眠くなった?」
「うん。
突然大地にキスされて、気が付いたら、大地の家にいて。
記憶を…失っていた」
「キス、か」
考えるように腕組をする恭真。


