小松くんを受け入れたのは…あたしだけ。
どういう意味なの?
さっきから、モヤモヤと頭痛が止まらない。
屋上へ行くと、先客がいた。
総司の言う通り、その人も気持ち良いから来たのかな?
コンクリートに転がっているその人を邪魔しないよう、屋上を歩く。
でも、少しヒールのある靴が音を鳴らし、その人は起きあがり、あたしを見た。
「…ッ!?」
「…何しに来たんだ」
あたしを見るからにムッとした表情を浮かべる…小松くん。
何で小松くんに会うの…?
立ち止まっていると、小松くんが隣を叩いた。
「来れば?
そんな日陰じゃ寒いだろ」
「…うん」
確かに太陽の向き加減や、周りの建物の関係上、日向は小松くんがいる所にしかない。
日陰は冬が近づく今は寒くなって来ているので、小松くんの元へ向かう。
隣に立ち、静かに座った。
「…俺寝るけど、気にしないで」
「わかった…」
再びゴロンと寝転がる彼。
ふと見ると、その二重の瞳に、キラリと輝くものがあった。
…涙、かな……?


