てか…小松の下の名前、キョウマだ。
皆が言っていたキョウマって、小松くんのこと?
…何であたしが、見ず知らずの男子を待つ必要があるの?
「キョウは人気者でね、イケメンなんだ。
知紗も結構、かっこいいって言っていたよ」
「そうなんだ…。
ねぇ大地、あたしの彼氏は?」
「…彼氏のことなんて、思いださなくて良いよ。
おれが知紗の彼氏なんだからさ…」
そんな時だ。
女子の黄色い声が響いた。
その声と一緒に、廊下の真ん中が開いて行く。
その道を慣れたように堂々と通る、顔立ちの整ったイケメンな男子。
…もしかして。
大地を見ると、頷いた。
「アイツが小松恭真。
知紗はアイツを…“小松くん”と呼んでいたよ」
「そうなんだ…」
頷いたところで、紅羽と花菜が人混みから現れた。
そして何も言わず、あたしの腕を引っ張る。
力強く、あたしは簡単に大地から離れた。
目の前には、イケメンな顔立ちの小松くんがいる。
ど、どうしよう…。
何を言えば良いんだろう…?
迷った末、あたしは朝の挨拶をした。
…間違っていないよね?


