「マジで!?
何でオレが、このオレがラブストーリーを!?
あの担任、オレのこと知っているはずだけど!?
は!?何それ、マジあり得ね――――ッ!!!」
自業自得、としか言えない。
「相手役は!?」
「カナ」
「花菜か…良かった。
って良くねーよ。
オレ、花菜でさえも触れられねーのに…」
「「「「マジで!?」」」」
カナたちが付き合っているにも関わらず、手は繋げないこと、一定距離を保っていること、キスもまだ未経験のことを聞いた紅羽・知紗・神崎・恭真が叫ぶ。
「お前ら小学生かよ!」
「澪鵺と私も、すでにキスは経験済みだよ?」
「俺らもだぜ?なぁ、知紗」
「うんっ…」
「しょうがないじゃん。
別にカナは総司の傍にいられるだけで満足だから、それ以上は望んでいないし」
嘘。
キスとかは出来なくても、手とかは繋いでみたい。
手を繋いで仲良く帰っていく神崎&紅羽と恭真&知紗を見ていると、羨ましいって思うのも事実。
でも…。
総司はカナでさえも触れられないから。
一瞬なら平気みたいだけど…。
手を繋ぐとかキスとか、恋愛漫画の主人公たちは幸せなことも、総司にとっては拷問だから。
辛い思いはさせたくないから…。


