「先生」
愛海が横やりを差した。
「あたし達、新村さんには困ってるんです。油をまき散らしたり、今日は香水ですよ?昨日、吐いた物の匂いもまだ残ってるし。うちのお父さんに言ったらどうなるかなぁ~」
「あっ、えっ!?えっと、分かりました。新村さん、あとで職員室へ来なさい。少し話しましょう。じゃあ、HRを始めます!」
愛海の言葉に担任の顔色が変わったのにすぐに気が付いた。
学校のPTAの本部にいる愛海の親は何かにつけて教師に小言を言う。
寄付金の額も校内一らしく、教師は愛海を大切に扱っている。
担任が愛海の親に攻撃されるのを恐れて自己保身に走っているのは一目瞭然だった。



