「うん。これで大丈夫。さっぱりしたね」
保健室のベッドで横になる。
制服から体操着に着替え、顔や髪についた汚れを落としたあたしにミチルちゃんは優しく微笑んだ。
「ミチルちゃん……あの……さっきのことなんだけど……」
「さっき?」
「石川さんに言い返してくれたのはすごく嬉しかったんだけど、石川さん怒ってないかな?今度はミチルちゃんがターゲットになったらあたし……」
「大丈夫だよ。楓子ちゃんはあたしの心配なんてしてないで、早く元気になってね」
千代に背中を蹴られたところを見ていないミチルちゃんは、嘔吐した原因が体調不良と勘違いしているらしい。



