「愛海ちゃんたちだけじゃないよ。どうして誰も楓子ちゃんを助けようとしないの?どうして?おかしくない?」
「あのさぁ、ミチル。アンタって昔からいつだってそうだよね。弱い者いじめはダメって偽善者ぶってさ」
「偽善者ぶってなんかいないよ」
「ふぅん。だったら、明日からアンタのこといじめてやろうか?」
「いいよ。愛海ちゃんがそうしたいならそうすれば。楓子ちゃん行こう」
ミチルちゃんはハッキリそう言うと、あたしの腕を掴んで立ち上がらせてくれた。
そんなあたしの姿を愛海がギリギリと奥歯を噛みしめて睨みつけていたなんて知る由もなかった。



