「まだ気分悪い?保健室まで連れて行くからあたしに掴まって?」
ミチルちゃんがそっとあたしの腕に手を伸ばした時、愛海がそれを遮るように言った。
「ミチル。この子かばってもアンタには何の得もないよ?やめときな」
両手をそっと顔から外して愛海を見上げる。
「違うよ、愛海ちゃん。あたしは得するから楓子ちゃんをかばうんじゃない」
「じゃあ、何の為に?」
「なんかさ……前から思ってたんだけど愛海ちゃんたちおかしいよ。どうして楓子ちゃんを目の敵にするの?楓子ちゃんが何かした?」
「おい、ミチル!!お前……――」
「いいの、千代。ちょっと黙ってて」
大声でミチルちゃんを罵倒しようとする千代を愛海が制止する。



