「何よ!?あたしに逆ら気!?」


愛海はあたしの髪から手を離すと、あたしの頬をギュッと右手でつねり上げた。


愛海の長く尖った爪の先が頬に食い込んで鋭い痛みが走る。


「やめて……、痛い……」


必死に愛海の手首を掴んで引き離そうとしても、愛海は更に力を込める。


あまりの痛みに目頭に涙が浮かぶ。


すると、今度は背中にドンッという衝撃を感じてあたしは前のめりに転んだ。