シュンはあたしのことを『お姉ちゃん』とは言えない。
「おねー」とあたしを呼ぶだけ。
慌てて振り返ると、あたしのすぐ後ろに新村が立っていた。
――やられた!!
新村に押されたら、あたしはこのまま奈落の底へ一直線だ。
「アンタ……だましたの!?」
「勝手に勘違いしたのは自分でしょ?あたしのせいにしないでくれる?」
「卑怯よ!?」
「卑怯?どの口がそんなこというわけ?あたしのこと寄ってたかっていじめて……。いざ自分がされると、卑怯呼ばわり?」
「うるさい!!」
大声でそう叫んだ時、屋上の扉が開いた。
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