けれど、そんな甘えはすぐに吹っ飛ぶことになる。 ミチルと別れて家に着くと、玄関を開けてすぐその異変に気付いた。 家のあちこちに赤い札が貼ってある。 【差し押さえ】と書いてある札に目を奪われていると、 「……――愛海!!」 リビングから飛び出してきた父がこちらに向かって駆け寄ってきた。 そして、あたしの前まで来ると父はあたしの頬を平手で叩いた。 「お前、西園寺さんの娘さんに学校で何をした!?」 目を真っ赤に染め鬼のように怒り狂う父を見たのは今日が始めてだった。