「あたし、楓子ちゃんにちゃんと話してみるから。愛海ちゃんを許してあげてって。色々あったけど、もうクラスみんなで仲良くやろうよ?やられたことをやり返してばっかりいたら、いつまでたっても終わらないよ」
ミチルの言葉は正しかった。
だからこそ、素直にうなづけなかった。
「新村はあたしのこと……絶対に許さないと思うよ」
「そんなことないって。大丈夫だよ」
「ありがとう。ミチル……」
優しく微笑むミチルに少しだけ救われた気がする。
ミチルはあたしが新村をいじめているときも、ずっといじめはやめようというスタンスをとってきた。
みんなが傍観者になる中、ミチルだけは『いじめはやめよう』と声を上げた。
ミチルが間に入ってくれれば……何とかなるかもしれない。
今まで自分がしてきたことを棚に上げて、どこかでそんな甘い考えが心の中でわきあがっていた。



