「あたしね……、本当を言うと愛海ちゃんたちのこと……ずっと良く思ってなかったの。楓子ちゃんのことを4人でいじめてたでしょ?」
「まぁ……」
「愛海ちゃん……昔は正義感が強くて……誰に対しても優しかったでしょ?いじめなんて絶対にしなかった。それなのに……」
「あたしだって色々あるんだよ。ミチルには分からないかもしれないけど」
新村をいじめている間だけは、浮気者の父のことも、母の介護のことも、シュンのお世話のこともきれいさっぱり忘れられた。
「そうかもしれないね。だけど、もういじめなんて辞めようよ」
「ねぇ、ミチル。今は逆にあたしが新村と西園寺にやり返されてるんだけど。見ればわかるでしょ?今日なんてトイレで踏みつけられて香水までぶっかけられたんだから」
あの時のことを思い出すと悔しくてたまらない。



