千代が……死んだ?
あたしの全身から漂う香水の匂いを指摘する人は誰もいなかった。
クラス中が沈み、すすり泣く声があちこちから上がる。
担任の話によると、千代が見つかったのは隣町の山林の中で、千代の死体は誰かに激しく暴行された形跡が残されているとのことだった。
午前の授業を全て取りやめ、自宅待機となり、あたしは放心状態のまま家路を急いだ。
千代が行方不明になっているのは知っていた。
けれど、それは千代のあたしへの当てつけだと思っていた。
最後に電話をかけてきた日、イライラして『もう学校にくんな』と言ったあたし。
そんなあたしに対する抵抗の意味で姿を消しているのかと思っていた。
少しして『愛海、ごめん。ちょっとあの時ムカついちゃって』とか何とか言ってパッと姿を現すだろうと思っていたのに……。



