スタンガンの威力は絶大だった。
新村と西園寺がトイレから出て行った後もしばらく立ち上がることができなかった。
少しして何とか自力で立ち上がり、顔についた香水やほこりを水道で洗い流す。
鏡に映った自分の姿はあまりにも酷かった。
どこへ行っても誰に聞いても『美人』といわれるあたしの顔は無残な姿になっていた。
アイライナーとマスカラで目の周りが真っ黒。
頬に涙が伝った部分は一直線に黒い筋になっている。
いつも緩く巻いている茶色い髪は香水でベタベタになり、修復は困難だった。
「どうして……。どうしてなのっ!?あああああーーーー!!!!!」
髪を両手で掴み上げ、悲鳴のような声を上げる。



