「新村……、新村さん……今まで本当にごめんなさい!!」 ボロボロと涙を流しながら必死で懇願する。 「お願いだから助けて……――!!」 そんなあたしを見つめて、西園寺と新村は目を見合わせてクスクス笑う。 「あらら~。千代ちゃんってば、おもらししちゃった~!!」 「本当だ。潔癖症のくせにね」 二人が憎いという感情はすでに消え失せていた。 その代りに湧き上がってくるのは絶対的な恐怖のみ。