『……ハァ?あのさ、千代。アンタだったら、西園寺カンナなんて一人でやれるでしょ?それに、あんたのことをあの小柄なあの子がどうやって拉致るのよ』
「だから、今車いすに体を……――」
『あのさ、あたし今すっごい忙しいんだって。くだらない話なら後でして』
こっちは一分一秒を争う大ピンチなのに、のらりくらりと話を変える愛海に怒りが込み上げる。
「愛海!!いいから黙ってあたしの話を聞けよ……――!!」
とっさにそう怒鳴ると、愛海は数秒黙った後、こう言った。
「うるせぇよ、ブタゴリラ。アンタがあたしに命令するとかどういうつもり?」
冷たく押し殺した声でそう言う愛海。



