「カンナ、何してるの?早く二人っきりにしてあげなよ」
新村はそう言うと、あたしに視線を移してにやっと笑った。
「新村……お前もこいつらの仲間か……。つーか、このロープを早く解け!!」
怒鳴りつける声が緊張で上ずる。
すると、新村がふと思いついたように何かを取り出した。
「そういえばさ、荒野さんには結局誰も仲間がいなかったね」
「は?」
「石川愛海に荒野さんはうまく利用されてただけだよ」
新村は部屋の中に足を踏み入れると、手元のスマホを操作した。
水玉のシリコンのスマホケース。
それは愛海に誕生日プレゼントでもらった物だった。



