「毎日毎日、女のお前に殴られて周りから笑われる夢に苦しんで……。何度も自殺を図って……それでも死にきれなくて……。その時、思ったんだ。リセットしようって。今度は俺がお前をボコボコにする番だ。それを達成できれば、俺はまた生まれ変われる」
血走った目で熱弁する彼に心底呆れかえる。
何がまた生まれ変われる……だ。
バーカ。アンタは一生弱いままなんだよ。
そもそもお前があたしをいじめたのが悪いんだ。
あたしをボコる……?やりたきゃ勝手にやれ。
この家をでたら、お前を傷害罪で訴えてやる。
西園寺カンナ、お前も同じだ。
西園寺家というブランドに傷をつけてやる。
「千代ちゃんってば、中学時代も暴力をふるって人を傷付けていたんだってね~。悪い子なんだから。じゃあ拓君、千代ちゃんにたっぷりお仕置してあげてね?好きにしていいから」
カンナはそう言うと、部屋の隅にあった工具箱を持ち上げそれを奴に見せた。



