「俺のこと覚えてるか……?」
フードを取り姿を露わにした彼にあたしは目を見開いた。
中2のあの日、ひ弱な男の子と相撲をとれとけしかけてきた相手。
あたしを『ブタゴリラ』と罵り、怒ったあたしにボコボコにされた男。
……目の前にいるのは村上拓だった。
「何……アンタ。今更何の用だよ」
「あの日……お前にやられてから……俺の人生は止まったままなんだよ」
「ハァ?意味わかんねーよ。アンタが弱いからあたしに負けたっていうだけだろ?」
「まぁ、そうかもな。あの時は不意打ちだったからな。でも、あの日をキッカケに俺はひきこもりになって家から一歩も出られなくなった」
ハァ?
だったら、何だよ。そんなの人のせいにすんな。



