この部屋……声がずいぶんと反響しているような気がする。
まるで音楽室にいる様な気分だ。
よく見れば部屋の壁には無数の細かい穴が開いている。
防音部屋……?
だけどどうしてそんな部屋にあたしを連れてきた……?
客っていったいだれなんだろう。
頭の中をぐるぐると疑問が回る。
けれど、今は一刻も早くカンナを説得してロープを解いてもらうのが先だった。
さっきから急激な尿意が込み上げてきている。
我慢のしすぎで次第に下っ腹が痛くなってきた。
「千代ちゃん、早く挨拶して。中学時代のお友達なんだから」
すると、カンナが黒いフードをかぶった人物を部屋の中に招き入れた。



