ちょろいもんだ。
素直にカンナの言う通りにしていればもうじきロープを解くだろう。
もし解いたら今度こそただでは済まさない。
二度とあたしに刃向えないほどの苦痛と恐怖を与えてやる。
早くしろ。今度こそ……立ち上がれないぐらいにぶちのめしてやる。
「分かったよ~。だけどねロープを解く前に、一つだけ条件があるのっ」
「条件?」
「そうそう。千代ちゃんは誰かに叩かれたことってないでしょ?だから人の痛みが分からないんだよっ?一度叩かれてみた方がいいよ?」
カンナはそっとあたしの髪に触れて、子供をあやす様に撫でた。
「ちょっと、待っててね。お客さんを呼んでくるから」
そしてカンナはそう言うと、部屋の隅にある扉をそっと開けた。



